生活再建支援相談窓口あれこれ<第2回>
北大阪地域労福協
14.生活再建支援相談窓口あれこれ[No.2] (04.08.31)
◆今回は債務相談事例を掲載いたします。
妻が2度目の多重債務 離婚の危機を乗り越え民事再生法で整理。
弁護士へ手続き依頼した結果、債務が1/4に削減される。
弁護士へ手続き依頼した結果、債務が1/4に削減される。
アイフルなどサラ金 4件 | 235万円 | |
JCBなどクレジット 7件 | 140万円 | |
妻 ・ パート (42歳) | 月収12万円 | |
子供 2人 (17歳と14歳) | ||
【 妻として 月々の返済額 135,000円 】 |
最初は、夫による妻の多重債務の相談であった。3年前にも妻は多重債務に陥り、夫の預貯金で私的に整理をしており、今回は再発であった。夫の言い分では、妻は全く家計管理ができないので、最低必要金額のみを手渡し、その範囲内でのやりくりを厳命していたにもかかわらず、いつの間にか巨額の借金を抱えてしまったとのことであった。
一週間後に、夫婦で来てもらい、妻の言い分を聞いてみると、夫は厳しすぎて、生活費の不足を訴えても、「できるはずや、お前のやり方が悪い」との一点張りで拒否されるので、いつの間にか再び夫に内緒でサラ金・クレジットに頼らざるを得なくなったとのことであった。妻からは「夫とは価値観が違う」と言い放つなど夫婦間は冷え切っており、離婚の危機にあったが
① 家事のやりくりについては夫婦間での話し合いをすることの重要性。
② 家計管理の適正な方法
(妻は家計簿を毎日必ずつけ、現金と共に夫婦間でオープンなものにする)
③ 思春期で受験期の2人の子供がいる事を指摘し、今一度一から出直しては...
等々のアドバイスをしたところ幸いにも同意が得られた。
一週間後に、夫婦で来てもらい、妻の言い分を聞いてみると、夫は厳しすぎて、生活費の不足を訴えても、「できるはずや、お前のやり方が悪い」との一点張りで拒否されるので、いつの間にか再び夫に内緒でサラ金・クレジットに頼らざるを得なくなったとのことであった。妻からは「夫とは価値観が違う」と言い放つなど夫婦間は冷え切っており、離婚の危機にあったが
① 家事のやりくりについては夫婦間での話し合いをすることの重要性。
② 家計管理の適正な方法
(妻は家計簿を毎日必ずつけ、現金と共に夫婦間でオープンなものにする)
③ 思春期で受験期の2人の子供がいる事を指摘し、今一度一から出直しては...
等々のアドバイスをしたところ幸いにも同意が得られた。
◆債務整理の方法としては
① サラリーマンとして定期的な収入がある
② 債務の件数が11件と多い
③ 借入時期がここ2~3年ものが多い...などから、弁護士費用などの整理費用は36万円と多額を要するが、民事再生法の活用が最適と判断し、弁護士を紹介した。その結果、債務総額は375万円であったが、100万円を3年で月々28,000円を返済すれば良いことになった。
その後、結果報告にこられたときのご夫婦の話では、一家に何年かぶりの笑顔と活気が戻ったとのことであった。
相談を終えての感想としては「債務整理自体はさほど難しくはない。難しいのは同じ屋根の下に住みながらの夫婦間の意思疎通である」と今更ながら実感した次第です。 【担当相談員よりの談】