生活再建支援相談窓口あれこれ<第10回>
北大阪地域労福協
200.生活再建支援相談窓口あれこれ 「No.10」 (08.6.17)
かかりつけの専門医からの言葉『今日は良い顔をしているが、何かありましたか?』何年かぶりに心の落ち着きを取り戻した 年老いた父とその娘さん。
借入先 | 借入残高 | |
消費者金融
クレジット
民間銀行
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5業者
5業者
1行
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170万円
150万円
50万円
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合計 | 11社 | 370万円 |
それはある労組からの1本の照会電話『昔、労働運動に身をささげた人の相談に乗って欲しい』から始まった。年老いた父とその娘の話を聞いてみると、それは悲劇の連続であった。
- 娘さんは社内での嫌がらせでうつ病になり、退職する。
- その後、結婚するがうまくいかず家庭内別居状態になる。
- ストレスが高じ、外資系の下着販売を売り物にするマルチまがい商法に引っかかる。
- まとまった資金欲しさに照会屋に手を出し、2度までもだまされる。
- うつ病は一層高じ、何度もリストカットなどで自殺を図る。
そこには、多重債務、うつ病、離婚、と3重苦にあえぐ娘さんを抱えるなかで、何とか解決の糸口を見つけ出したいとの年老いた父親の一途な姿があった。娘さんは、収入もなく、完全な破産状態にあり、また、免責不許可事由(ギャンブル、浪費、詐欺的行為)にも該当しないことから、日ごろお世話になっている弁護士にお願いした。
その後、父親から頂いた手紙によれば、2月の中旬に自己破産の申し立てを大阪地裁に行い、半年から1年近くかかるはずの免責決定通知を、2ヶ月後の4月中旬に早くも受け取り、普通であれば出廷が必要であるにもかかわらず、それも免除されたとの事であった。厳しい状況下でも懸命に努力された父子の姿が弁護士や裁判官をも動かしたものと思われます。冒頭の専門医の言葉「今日は良い顔をしているが何かありましたか?」は、父子がその後かかりつけの病院に行ったときの話である。
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