生活再建支援相談窓口あれこれ<第11回>
ヤミ金にキャッシュカードを取り上げられ・・・
ヤミ金の相談事例
相談者は高齢の女性。 ヤミ金にキャッシュカードを取り上げられ、年金収入も途絶え、困り果てた上での相談であった。
当初の返済方法は、繁華街で待ち合わせをし、直接手渡し方式であったが、手間隙がかかる上に、交通費もかかることから、「キャッシュカードを私に預けませんか・・・」との先方の提案についついのってしまった。それから3年。通帳と印鑑は本人が保持しているが、いつも残高はさらわれた後で、何の役にもたたなかった。
困り果てて
困り果てた上でのぎりぎりの来所であった。そこで、「キャッシュカードの再発行」を提案した。再発行すれば、旧のカードは自動的に使用不可となり、本人に好都合である。ただ、先方から次の偶数月の15日には、脅迫まがいの督促が予想されるので、地元警察の生活安全課への事前相談をすすめた。本人は警察の敷居が高いようであったが、2度3度すすめる中でやっと相談に行かれた。
案の定、年金の振込日には、厳しい問い詰めがあったが、地元警察に相談済みであることを知らせると、相手は急に態度を変え、「もう今後の返済は不要」とのことであった。実にあっけない幕切れであったが、一生借金奴隷になるかどうかの瀬戸際でもあった。
案の定、年金の振込日には、厳しい問い詰めがあったが、地元警察に相談済みであることを知らせると、相手は急に態度を変え、「もう今後の返済は不要」とのことであった。実にあっけない幕切れであったが、一生借金奴隷になるかどうかの瀬戸際でもあった。
ヤミ金から解放
その数日後、弾んだ声で報告があった。それは3年越しに年金を取り戻し、ヤミ金から解放された喜びに溢れた「声」であった。